広島県福山市の地域墓地に、小叩き仕上げによる総庵治石の五輪塔・和型墓石・霊標が完成しました。

こんにちは。弊社のブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。まるくに石工房の岩澤です。

今回ご紹介させていただきますのは、広島県福山市の地域墓地にすべて庵治石で建てさせていただいたお墓の事例です。

こちらが完成したお墓です。墓地はおよそ幅5メートル弱×奥行き4メートル弱の広さで、もともと巻石は設置されておりました。お身内の方が亡くなられてのお墓の建立です。
お施主様は福山市にお住まいですが、庵治石に興味を持たれてインターネットで調べている中で弊社のHPをご覧くださり、お問い合わせをいただきました。弊社の本店まで足を運んでくださり、この度お墓を建てさせていただくことになりました。

 

使用した石は、古代型五輪塔が庵治石の中目特級、和型墓石と霊標が庵治石の細目特級、物置石は庵治石の細目、拝石も庵治石、砂利も庵治石の砕石と、すべて庵治石を使用しています。

弊社は採掘から石の加工、販売までをすべて自社で一貫して行っておりますので、高品質のものを良心的な価格でお届けできるのが大きな強みです。
◆香川県産庵治石 採掘元>>

 

和型墓石の背面には同じく庵治石で作成した塔婆立てを設置しています。石の表面は通常の研磨仕上げではなく、「小叩き仕上げ」という伝統的な技法で仕上げています。

 

庵治石中目特級を使用した古代型五輪塔です。古い時代からのご先祖様の供養塔として建てられました。

 

庵治石細目特級を使用した9寸広島型の和型墓石です。

 

庵治石細目特級を使用した霊標です。

 

お施主様は、このようなお墓で・・・・というご自分なりのイメージを明確にお持ちでしたので、ご要望を伺いながら検討を重ねてお墓作りを進めてまいりました。お施主様が最後まで選択を悩まれたのが、石の表面の仕上げの技法です。磨きをかけることで庵治石特有の美しい斑が引き立ちますので、通常は研磨での仕上げが一般的ですが、今回は江戸時代からの伝統の「小叩き仕上げ」という技法で仕上げています。専用の道具で石に細かい平行線の刻み目をつけた仕上げで、職人の手による手間も時間もかかる技法です。小叩き仕上げの石の表面は落ち着いた品の良さがあり、年々味わいが増してくると言われています。

 

お施主様からは、思ったとおりのお墓が出来て良かったと、大変喜んでいただきました。
私自身も小叩き仕上げのお墓を担当させていただいたのは初めての経験でしたので、大変ありがたい学びの機会になりました。これから年月の経過と共に少しずつ変化していく石の風合いを感じながら、末永く大切にお参りしていただければ、こんなに嬉しいことはありません。

この度はご用命くださいまして、誠にありがとうございました。また何かございましたら、いつでもお声かけください。今後共、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

株式会社 まるくに石工房 担当:岩澤
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