香川県綾川町の地域墓地でお墓のリフォーム工事を行いました。

こんにちは。弊社のブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。まるくに石工房の伏見です。

今回ご紹介させていただきますのは、香川県綾川町の地域墓地でのお墓のリフォーム工事例です。

ご依頼くださったのは50代の女性とそのお母様で、先々のことを考えてお墓をきちんと整理しておきたいとのことで、ご来店くださいました。墓地にたくさん建っているお墓をまとめて、新たに先祖代々のお墓を建てたいというご依頼でした。

 

リフォーム前の墓地の様子です。お墓の境界線も不明瞭なL字の変型の墓地で、小さなものも含めてたくさんの墓石があちらこちらに立っています。

 エリア①

 

エリア②

 

エリア③ 中央のお墓がもともとの先祖代々のお墓でしたが、かなり古いもので、これ以上ご遺骨が入らない状態でした。

 

エリア②の左端のお墓です。個人のお墓ですが、いろいろとお話をしていく中で、お客様から「このお墓を先祖代々のお墓として残せないだろうか」とご相談をいただきました。そこで、磨きなおしをして新しい先祖代々のお墓として再設置するご提案をさせていただきました。当初は新しい代々墓を建てられるご予定で来られたのですが、予算を抑えることもでき、こちらのお墓を先祖代々のお墓としてリフォームすることになりました。

 

霊標も併せてリフォームして再設置することにしました。

 

古い墓石を撤去した後、これから設置する墓石の重圧に耐えられるよう地面を叩いて地固めをします。ランマーで転圧して、地面をしっかりと固めているところです。

 

巻石を設置し、磨き直しをした墓石と色を入れ直した霊標を再度据えなおしました。この先草取りをしなくていいよう、お掃除をしやすいお墓にしたいとのご要望でしたので、地面は貼り石で仕上げ、新しく物置石も設置いたしました。

 

墓石を再研磨して、綺麗なお墓が蘇りました。元のお墓が意外と奥行きのあるお墓でしたので、そのまま設置すると手前のお参りするスペースが窮屈になりそうでした。そこで、お線香立ての下の石の手前と芝台の奥側の石をカットして、お墓の前面のお参りするスペースを少しでも広くするように工夫をしました。新たにステンレス製の花筒と防風扉付きのローソク立ても設置しました。

写真では分かりにくいですが、家紋が上下逆さまになっておりましたので、お客様にご提案して、磨きなおしの際に面をカットして家紋も正しく彫り直しました。

 

霊標の文字の白の塗装が落ちて見えにくくなっていましたので、新たに黒い色を入れ、追加で1名様のお名前を彫らせていただきました。

 

工事の期間中、お母様がずっと立ち会って経過を見守ってくださいました。古いお墓は刻まれた文字も読みづらくなり誰が入っているか、またお墓の境界がどこからどこまでか分からなくなってしまうケースが多々あります。

お母様は「ここまで整理してきれいにしておいたので、次の世代に負担をかけなくて済みます。お墓のことが分かる人間がいる間に合祀ができて、ひとつにまとめることが出来て良かったです」とおっしゃっていました。娘さんも「後の管理が気がかりでしたが、これで一安心です」と喜んでおられました。

お客様と入念な打ち合わせを何度もさせていただき、細かいご要望もお伺いすることができきたのではないかと思います。複数の古いお墓がまとまって、お参りしやすいお墓になり、私もたいへん嬉しく思っております。この度はどうもありがとうございました。

 

株式会社 まるくに石工房 担当:伏見
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